【なれそめ話】~星野茶編~
わた惣吟味なれそめ話~星野茶編~
その昔、星野茶がまだまぼろしの日本茶として一部の通人だけが愛好するものだった頃、
祖父の代から取引のある大分県日田市に椎茸製造問屋から、こんなお話がありました。
その椎茸屋さんの三男坊の養子縁組先が、星野村の星野茶製造者で、また、星野茶を
全国に広める会の会長さんのところだったそうです。
わた惣が椎茸他、目利きの難しい乾物をはじめ、全国の様々な最高の食品を吟味して販売している店と聞いて
是非星野茶の普及に力を貸してほしいとのことでした。
当時、山の上の星野村で採れる純粋な星野茶は生産量も少なく、出回っている星野茶のほとんどが
星野茶を何%かブレンドした星野茶ブレンドでした。
そこで、100%星野茶のおいしさを全国のお客様へ発信しようとわた惣オリジナルとして販売を始めました。
標高200m。寒暖の差の激しい星野村に産するお茶は、日本茶のブルーマウンテンともいわれ、玉露、煎茶
ともに味が濃厚で甘みが強く、苦渋味が少ないことで知られ、通人の垂延の的となっています。
この後、星野村の玉露は何度も日本一に輝き、本物の露地の煎茶は部屋中に香りが広がると評判になり、
全国のお客様から大変喜ばれます。